貯蓄債券パンフレット




発行: 日本勧業銀行国民貯蓄勧奨部

- 第8号

 発行日: 昭和15年 4月15日(1940. 4.15)

    

高知県香美郡野市尋常高等小学校
        尋六

   支那事変貯蓄債券

 この度日支ふんさうが始つて早や二ヶ年といふ長
い年がすぎ去つてしまつた。其の中には日本軍はさ
まざまな苦らうをして戦つた。少しでも東亜建設を
しようと苦心してゐる。それを英・米・ソ聯がこれ
に反對してゐるので長期戦になつたのである。それ
が為に政府には澤山のお金がいるについて、支那事
変貯蓄債券を発行するやうになつた。日本国中の人
人は皆きんちやうして、その目的を達してやらうと
朝から晩まで汗みどろになつて働いてゐる。私たち
の町では毎月日算といつてお金を納めてゐるが、こ
の話をきいて皆が働いたお金を前より以上だして支
那事変貯蓄債券をかはうと決心してゐる。
 夜はすずみ臺へ皆より集つて貯蓄、支那事変債券
の事でもち切です。
「こんどの債券は利もなかなかよいさうぢや」
「もう利なんかなくてもかまはんのに」
「さうよ、わしらあ国の為なら何でもきくぞねや」
「さうよさうよ」
 皆の心をこめた言葉をきいてゐると少しもじつと
してゐられません。さうだ、私達はまだ子供である
から支那事変債券をかふ事はむつかしいから、少し
でもむだをはぶいて貯金をして、日本を他国におと
らぬやうに国を富まし、それと共に私達は大きくな
つたら支那事変債券をかつて国を富まさう。さう
だ、それが一番じゆう後女性にとつて大切である。
これから少しでも無駄をはぶいて貯金をつみ、東洋
平和をきづきませう。



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