軍用切符 (日清戦争軍票)
1894 Japanese Military Notes (Sino-Japanese War Issues)

Krause: Japan - Japanese Military Currency - 1895 Sino-Japanese War Issue

閣議決定: 明治27年11月27日


日清戦争に於ては終始日本通貨(銀本位)、戦地在来の通貨韓銭及び支那通貨を使用し、
軍票を用ひなかった。戦争の末期に至って始めて銀兌換の軍用切符の発行を計画し、
準備したが、案外早く休戦を迎へたので、実際には使用されなかった。当時の軍用切符発行
計画を回顧してみるに、政府に於て軍用切符の発行が決定されたのは開戦後四箇月目の
明治二十七年十一月であった。即ち明治二十七年十一月十七日大蔵大臣は、小額支払に
充てる軍用切符並に稍々大なる支払に充てるべき徴発證票の発行方案に就き次の如き
閣議案を提出し、同月二十七日その決定を得たのであった。

斯して明治二十七年十一月二十四日大蔵省は陸軍省と打合せの上、愈々軍用切符の印刷
に着手した。即ち先づ一千萬両の製造を印刷局に命令した。製造が出来上ると翌年三月、
三百七十八萬圓を軍隊に交附した。しかるに其の後幾許もなく日清戦争は終り、平和が
回復したので、軍用切符は実際上一枚も使用しなかった。


軍票論より





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